【ポケモンUSM】珠ペンドラーのちょっとした解説
S10は既に開幕しましたが、序盤の調子はいかがでしょうか。
私は構築記事を既に仕上げているわけですが、先日ぽけふぁん様に記事が登録されたということで、命の珠を持ったペンドラーがどの程度いるのかを検索したところ、誰一人いませんでした。誰一人使うことはなかったです。(使用者0人とは言ってない)
…とまあ、変な前置きはほっといて今回は珠ペンドラーの単体考察的なものになります。
こんな感じで毎シーズン構築と単体考察上げていきたいところです。
ペンドラーのスペック
スカタンクと違ってペンドラーはそこそこメジャーなポケモンなのでわざわざ多くを語ることもないでしょうが、念の為軽い解説を。
ペンドラーは5世代に登場した最高にイケメンな毒虫複合のポケモンで、序盤虫枠としては最高峰の性能を誇ります。そしてかっこいい
種族値は、
5世代 6世代以降
H 60 60
A 90 100
B 89 89
C 55 55
D 69 69
S 112 112
計 475 485
となり、ラティやメガグロス、化身ボルト等を抜ける絶妙な速さと必要最低限の火力、なくはない物理耐久とペラペラの特殊耐久を持ちます。
特性は毒のトゲと虫の知らせ。どちらも弱くはありませんがピンポ気味な特性なのであまり関係ないでしょう。
本命の夢特性は5世代は残念すぎる早足でしたが6世代にて突如として加速に変貌、テッカニンに次ぐ速さの加速持ちという素晴らしいアイデンティティを手にしました。
習得技はかなり多岐にわたり、ご存じ剣舞鉄壁バトンはもちろん、毒突き、メガホーンの一致技に地震、岩封、岩雪崩、追い討ち、地獄突き、馬鹿力、アクアテール、アイアンテール、がむしゃら(、使えるかは別としてソーラービーム)等広い範囲を持ちます。
技範囲は広くてもAは100なのでやはりこの環境では火力不足はとても隠せません。Zを採用しても吐いた後の火力が厳しくなります。なので、上から行動できて小回りが利くペンドラーに珠を持たせることで最低限のアタッカー適正を確保するのが採用意図です。
努力値や技構成について
努力値や性格は個人的には意地っ張りのAS252B4をオススメします。残念ながら珠を持ってもまだ物足りないのです。とはいえ陽気の強みも多くあるので好みで決めていい範囲ではあります。
採用候補の技はかなり多いので軽い解説を入れていきます。
毒突き
安定したメインウェポン。
フェアリー環境なので需要は高めですがやはりレヒレは落とせない。等倍でも並の耐久なら2発で持っていける程度の火力は持っているので困ったら採用で。
ペンドラーの最終兵器にして最高火力。外しはご愛嬌。
基本的に火力不足のペンドラーですがこれだけは別格で、テテフ程度の耐久なら一撃で持っていける火力を有しています。耐久ポケもHBが甘いメガバナ程度なら押しきれる火力を持っており、虫技なのもあってクレセを普通に2発当てれば落とせます。珠ダメ+ゴツメ+無振りサイキネを耐えられない特殊耐久に目を瞑れば。かわいい。
欠点は虫技故に恐ろしく通らない事。悲しい。
ペンドラー真のメインウェポン。
意地珠地震ならメガバシャが落とせる。逆に言えばそれだけやらないと落ちないです。なぜかドランやらなんやらが受けに来たりするので分からせましょう。これと岩技のお陰で炎にはむしろ強い部類に入るんじゃなかろうか。
岩雪崩
加速して上から雪崩は最強。古事記にもそう書いてある。
運ゲー要素としても強いがリザガモス等への遂行技になります。外す。数多の試合のワンチャンを拾う技で非常に便利です。
岩石封じ
アタッカーで岩封?雪崩じゃいかんのか?どうせ95でも外すやろ?()という方もいるでしょう。
ですがこいつ、雪崩しても足りないものは足りません。それどころか当たり前に起点にされます。なので、S操作技として岩封採用は十分ありえる選択肢となるのです。火力?…知りませんね()
アクアテール
無限に受けてくるランドやらグライやらへの役割破壊技(破壊しきれるとは言ってない)
威嚇込みだとHP191ランドは中乱2ではありますが、他の技なら絶対に受けられるので非常に刺さりやすい役割破壊技となります。
ただこの技は剣舞Zの方が強い気がします。
地獄突き
主に対ゴースト用の技。というよりゴースト以外には他の技が通ります。
音技封じはそれなりの需要はあるのですが、ゲンガーが基本珠地震で落とせることもあって追加効果はおまけ程度です。
馬鹿力
なぜ覚えたし。いや嬉しいけど。
ノーマルや鋼に対する最高打点。ガルやらカビゴンやらに刺します。ただ無振りガルでも中低乱と言ったところです。さすガル。
ミミッキュが憎すぎたら採用するかもしれない技。どれだけ憎いんだ。
当然ながら1撃で飛ばせますがピンポすぎるのでわざわざ採用するかは慎重に
がむしゃら
襷型の方が当然がむしゃら適正は高いものの、こちらは殴っているとどんどんHPが削れるので比較的適正はあるかもしれません。私は使ったことないです。
守る
説明不要の加速の代名詞技。無限の択ゲー。
準速でも最速ミミッキュ抜きとはいえ所詮はサザンより遅い初速。あるに越したことはありません。択ゲーには勝ってください(投げやり)
身代わり
ただでさえ珠で短い命と足りない技スペを更に削って細かいケアをしやすくできますが、とにかく短命すぎて使いにくい印象です。
剣の舞
微妙に足りない火力を十分と言える火力に強引に引き上げられ、積めた時の崩し性能は高いですが、当然ながら珠ダメもあって積むタイミングの確保がかなり難しいです。
バトンタッチ
珠ダメで退場するギリギリまで戦い、そこから加速バトンで繋ぐというトリッキーな戦術ができるようになります。アタッカーペンドラーと見られるとバトンへの警戒が薄くなるのもあって通りやすい印象です。
珠で採用が検討される技はこんなところでしょう。
私が愛用しているのは意地AS252B4のメガホーン/地震/岩雪崩/守るです。(統一仕様なのであくまでも参考程度に)
採用する場合の構築
このペンドラーに限らず、全てのアタッカーペンドラーを使う上で大切なのは、いかにしてアタッカーだと分かりにくい構築を組むかです。
例えば、ラティオスと並べればそれだけで分身バトンの警戒度が跳ね上がります。ラティオスでなくともバトンパの有名なポケモンを1〜2体添えた形で採用すれば通りはかなり良くなります。どんどん挑発が飛んできます。
アタッカーペンドラーはそうやって相手の「ペンドラーはバトン要員である」という認識を利用して奇襲として通していくのが強力です。
ただ、やはり火力不足が祟ってタイプ不利な物理受けで止まってしまうので物理受け崩しの駒、取り返しがつかない程の弱体化を起こしてしまうトリルへの切り返し枠などを用意するのは必須になります。構築を固めてやれば期待通りの活躍をしてくれるはずです。私はペンドラーが応えてくれて毒統一で1800を超えることができたので間違いありません。
最後に
アタッカーペンドラーの事を少しは知って頂けたでしょうか?バトン要員として不動の地位を築きながらもひっそりと使われているアタッカー型、一度試してみてはいかがでしょう。
ダメ計に需要があるようでしたら追加します。
質問や個体提供などは@Brocko_pokepadまでお願いします。