【ポケモンUSMシングルS14】スカタンクは滅びの毒洪水を見るか【最高レート1861】
長い長いS14お疲れ様でした。今期は久々に構築改変を行い、最高レートを更新して1861に到達できました。遂に毒統一からUSM初の2000達成者が出る中で1900に届かなかった点では悔しいですが、スカタンクと共に1850に届いただけでも十分喜ぶべき結果となりました。
見ての通り前期までいたゴルバットが抜け、代わりにゲンガーが投入されています。これによって、正と負の両面で強烈な選出誘導をかけることができ、選出を読みやすくなって勝率が跳ね上がりました。
浮いている枠がいないことによる先発地面枠の誘い出し、サイクル系構築に高い圧力を持つニドキングによる先発縛り、無視すれば容易に崩壊するアーゴヨンへの受け駒の強制、ペンドラーがいるだけでどうしても警戒を外せないバトン系構築の存在、バレルによるキノガッサへの圧力、ほぼ一貫の切れていない炎耐性の酷さによる炎枠の誘い出し等多くの選出誘導で相手の思うような選出を許さずに戦いやすくなっていました。
これ以上書くこともこれといってないので構築紹介に入ります。変更点なしの個体は程々にコメントを添え、主に変更点のある個体について触れていきたいと思います。
スカタンク@突撃チョッキ 誘爆
意地 H100A212B44D132S20
実数値 191-154-93-81-97-106
毒突き イカサマ 不意打ち 大文字
調整意図
A 11nかつB4テテフを毒突きで確定
S 4振り85族=無振りFCロトム抜き
H 16n-1
HB 陽気A252メガグロスの地震確定耐え、意地A252メガハッサムのA+2バレットを最高乱数切り耐え
D 余りを偶数になるように
いつもの相棒枠。無茶できるタイミングを把握してしまったが故にこれまで以上に酷使されてきた。
今期はとにかく誘爆という特性が輝き、相手からしたら択でもこちらからしたら誘爆するまで待てばいいだけという場面や誘爆+裏の攻撃圏内(特に誘爆+アーゴヨンの文字によるメタグロス縛り)に入る等の相手から見えない上に避けられない勝ち筋を押し付けられるのが協力だった。勿論、不意打ちと誘爆が両方通った場合は凄まじい削りとなり、そのまま相打ちまで持ち込むこともあった。
数値こそ控えめではあるものの耐性による高い安定感とイカサマ、そして何よりとにかく舐められることで多くの構築に強く出ていけた。こちらから思念読みでグロスに後投げするしグロスもほぼ100%舐めて後投げしてくるのでグロス対面が物凄く多かった。
ニドキング@襷 力尽く
おっとり CS252D4
実数値 156-×-87-150-96-137
火炎放射 冷B 大地の力 角ドリル
調整意図
ぶっぱ
昔程の万能枠とはならなくなってきたものの、未だに刺さるべきところに刺さってくれる高性能な襷枠として活躍してくれた。
最大の役目は対受けループ系統をズタズタにする事だったように思えるが、後述の終盤はカバマンダ系統に対しての選出率も高くなっていた。
アーゴヨン@拘りスカーフ ビーストブースト
控えめ H12B4C220D12S252
実数値 151-×-94-192-95-173
大文字 ヘドウェ 流星群 竜の波動
調整意図
H 地球投げ3耐え
HB 陽気A252メガルカリオの+2バレット確定耐え
D DL対策
C D4ドリュウズを大文字で確定一発
S ぶっぱ
前期まで臆病で使われていたが、今期中盤に性格を変更された最強ストッパー。
主な理由としては
・立ち回りからスカーフ一点読み行動される事が増えてきてバレにくいSブーストの利点が薄れてきた
・ブーストしても火力が伸びないのでどうしてもパワーが低くなる
・Cブースト時の火力による崩し性能がスカタンクの削り性能と上手く噛み合っていた
・即スカーフバレする竜の波動を採用しやすい
他にもあるが主な理由はこんなところ。実際に変更した事で立ち回りに幅ができ、ブースト後にギャラガモス等の特殊耐久を以ってしても起点を許さないパワーが非常に頼りになった。
ペンドラー@ミズZ 加速
陽気 AS252B4
実数値 135-152-109-×-89-180
メガホーン 岩雪崩 アクアテール 剣の舞
調整意図
ぶっぱ
ミズZへの型変更後からずっと過労死を続ける崩し枠にして絶対的エース。
シーズン中盤には一転読み引きやらカバの初手吠える(吹き飛ばし持ちはほとんどしてこなかった印象)やらを受けて役割遂行不可になることもあったが、終盤にはまた読まれた行動が少なくなっていたように感じた。
また、前述の選出誘導の多くがペンドラーを通すために存在しており、先発地面枠を誘って逆に起点にして突破、誘った炎枠、特に水が通らないからと出てくるリザードンを倒してイージーウィンを量産できていた。
他の構築ではメガホーンの代わりに地震を採用していることが多いようだが、スカタンクが有限で対エスパーも悠長にはやっていられないこと、地震を切って一番面倒なガルドは今の環境の個体ほとんどにスカタンクで有利が取れること、高耐久ノーマル勢が非常に厄介であること、剣舞後のパワーが凄まじいこと等からメガホーンを続投した。ただ、地震と馬鹿力のどちらの役割も切りたくないという欲張りを実現するための技であるためメガホーンじゃなければ足りていたという試合があるのも事実だった。あと命中不安しかないのめっちゃ怖い。
ゲンガー@メガストーン 呪われボディ→影踏み
臆病 H156B148C4D4S196
実数値 155-x-99-151-96-170(メガ前)
155-x-119-191-116-192(メガ後)
シャドーボール 守る 道連れ 滅びの歌
調整意図
S 最速ゲッコウガ抜き
CD 余り
本構築唯一の新しく入ってきた枠。ゴルバットが今の環境に刺さっていると思えなくなってきたため採用した。
ゴルバットの刺さりが悪くなってきた理由として
・すり抜けをご存知ないランドが増えている上にそもそも撃ち落とす型に致命的に不利なのでメインの役割が果たせない
・ガブの剣舞型が選出段階で見えるのでガブにすら出していきにくい
・ロップが初手猫せずに身代わりするという特性一点読みを決めてくる(熱風で一応殴り勝てはする)
・対面した時点で1体持っていかれるのがほぼ確定するアタッカー気質バンギの増加
・ミミッキュの襷が増えてバレルに与えてくるダメージの水準が低下、ゴルバを出すまでもなくなってきた。
・倒したいポリ2に対してすC特化DL型+裏の叩きで容易に崩される
・免疫カビゴンと対面した瞬間ゴルバットが完全に腐ってただの固いだけの生き物になる
等々、様々な要因があり現環境に全く刺さらないのではないかと感じた。
この枠には最初控えめ3ウェポンの攻撃的なゲンガーを入れていたのだが、スカタンクの役割範囲と被りすぎている上にスカタンクの方が相手の動きを読みやすくて扱いやすかったため型を変更、暫定的に純正滅びとして潜っていたところで最高レートを達成した。
毒統一の滅びは警戒されにくく、ポリ2が再生から入ってきてほぼ無償突破できたりゴーリが守って滅んだりしてイージーウィンも少なくなかった。
調整についてだが、バシャーモ対面がほぼなかったこと、Bを厚くしすぎてDL対策が崩壊していること等から続投するにしてももう少し改めた方が良さそうという印象を受けた。その分物理耐久は非常に高く、皮の剥がれたミミッキュなら舞われていても余裕を持って影打ちを耐えて切り返せていた。
また、立ち回りで意識していたのは滅びの次のターンはラス1滅びでもない限り極力守らないことである。滅んだ次のターンは積み技等を使ってゲンガーを倒せる準備をしてくるプレイヤーが非常に多い。そこで、2ターン目に道連れを押すことで殴られたら道連れ、変なことをされたらゲンガーが無傷で生き残ることができるため非常に強力な動き方であると感じた。これまで2ターン目に守られていたのが不思議なくらい強力だったので参考までに。
モロバレル@混乱実 再生力
呑気 H180B244D84
実数値 212-×-133-105-111-31
ギガドレ 胞子 イカサマ クリスモ
調整意図
H カプZで混乱実を使う4n
HB 意地A252ミミッキュのA+2霊Z乱数3つ切り耐え
HD 特化ガルドの霊Z最高乱数切り耐え
S 最遅
ゴルバット解雇によって唯一の明確な受け駒となったことで過労死が加速した青キノコ。色個体にしたら自覚が悪化して泣きたくなった。
使い続けたことによる練度と勘によってスペック以上の動きを可能にし、釣り交換や交代読み胞子で数多の試合の勝ち筋を切り開いてくれた。
ただ、胞子読みで居座るだろう読みでミミッキュ等に胞子以外から入って胞子をご存じない動きで倒されることも少なくなかったので読みにかかるタイミングはもう少し考えないといけないと感じた。
このゲンガーを投入してからあまり数をこなせていないので選出は不定ということで選出パターンは書きません、すみません。
あとがき
ずっと並びを変更できない上に伸び悩んでいた中、並びを変更した上で最高レートを更新できたので明確に自分の成長を感じた半面、読み続けないと勝てない非常に完成度の低い構築になってしまった上に1900にも届かない、という結果には未熟さも痛感しました。
まだまだスカタンクで戦えるというのが分かったので来期以降もスカタンクと共に毒統一で戦っていこうと思います。ここまで読んでいただきありがとうございました。