GIFT for Answer【毒統一シングルS16 最高・最終2009】

S16お疲れ様でした。今期はUSMラストかどうかというシーズンであり、比較的長いシーズンでしたが皆様はいかがだったでしょうか。まあ、今期がラストではなく、剣盾発売日を超えたS17があるようですが…

私は自己最高をS14から大幅に更新し、最高1942という結果を残せました。ですが、よりにもよって最終日に回線が沈黙してしまい、最後に足掻くことすらできず悔しいシーズンでもありました。

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…というのが最終日23時時点での状況だったのですが、突然回線が復活し、最後の足掻きが許されました。その結果…遂にレート2000を達成することができました!

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S14の構築をベースとしており改変はゲンガーがメインではありますが、この構築は今期で解散させる予定でもあるので6体全員しっかりと書いていこうと思います。

 

個体紹介

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スカタンク@突撃チョッキ 誘爆

意地 100-212-52-0-132-12

実数値 191-154-94-81-98-106

毒突き イカサマ 不意打ち 大文字

調整意図

A 11nかつB4テテフを毒突きで確定

S 無振り85族抜き

H 16n-1

HB 陽気A252メガグロス地震確定耐え、意地A252メガハッサムのA+2バレットを確定耐え

D 余り、チョッキの効率を考えて偶数

 

いつもの相棒枠。遂にベトンの壁を超えた最強の毒悪複合。

多くの構築に対して誤魔化しができ、誘爆と不意打ちにより相手からは見えにくい勝ち筋を押し通せるので相手が気付いた時には既に詰めている、という恐ろしいポケモンです。耐性も技範囲も非常に強く、リザやツルギ、剣舞ガルド等に負けない悪枠としてベトンではできない活躍をしてくれました。

ただし、相手から見えないが故に考慮されずに読みを外したり、数値自体はそんなにないので雑に扱うと簡単に退場してしまったり簡単に受けられてしまう繊細なポケモンでもあり、ここまで来るのにこんなにも多くの時間がかかってしまいました。

それでも7世代のうちにこの子を2000に連れてこれて本当に嬉しいです。これで剣盾にスカタンクがいなくても安心して迎えられます(迎えられない)

 詳細が知りたい方はこちら

brocko.hatenablog.com

 

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ニドキング@襷 力尽く
控えめ 4-0-0-252-0-252
実数値 157-×-94-150-95-137(※B個体値24〜25)
火炎放射 冷B 大地の力 角ドリル
調整意図
ぶっぱ

B個体値によりDL対策

 

対サイクルパ最終兵器襷ニドキング。主に低速気味のサイクルパやカバマンダ系統に選出し、行動保障と圧倒的技範囲、苦手な数値受けにはドリルによる犯罪行為とサイクル破壊に特化してもらっていました。

放射は鋼勢への打点の他に、グライのみがまもループに冷Bと合わせてpp勝ちできる最終手段でもあります。尤も、そんな事態になった時には後手後手なのでほとんど択負けするのですが…

ドリル放射の代わりに10万や不意打ちはどうしても切らざるを得ず、ギャラにドリルしか押せなかったりカグヤドランのサイクルに択負けするとどうしても残飯回復を許して圏外に逃げられたりと苦しい場面はありました。

立ち回りとしては、有利対面はどんどん交代読みを押し付けていき、一方的なアドを取るスタイルがメインとなります。特に、ラッキー入りの受け回しは基本的に即決で後投げしてくるのでポイヒ起動前のグライオンやメガ前のゲンガー以外の前では積極的にドリルを押して試行回数を稼いでいきます。連続で外して襷が削れた場合はドリル読みでゲンガーやミミッキュが出てくることもあるので交代読み大地も選択肢として考えるとより効率よくサイクル破壊できます。

また、ドリルはただ単にサイクル破壊するだけでなく、ドリルの圧力をかけて積み技を抑制して後述のアーゴヨンで縛ったり、引けば試行回数が増えるので目の前の相手が引きにくい、というのを利用して擬似的な起点作りのような役割を果たすこともありました。勿論当ててくれれば一番なのですが。

 

 

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アーゴヨン@拘りスカーフ ビーストブースト

控えめ 0-0-0-252-4-252

実数値 148-×-93-196-94-173

流星群 ヘドウェ 大文字 竜の波動

調整意図

ぶっぱ

余りDL対策

 

スカタンクの最強の裏枠兼スイーパー兼ストッパーの最強ポケモン。今期も多くのイージーウィンをもたらしてくれました。

スカタンクが退場する時に削った相手を起点にして全抜きしたり、相手のアーゴヨンが襷の発動したニドキングでブーストしにきた所に後投げして止めたり、ペンドラーと攻めの補完が非常に優れているので互いの撃ち漏らしを起点にしてみたり、モロバレルの胞子から無償降臨を狙えたり、ゲンガーの鬼火で相手の攻撃を無理矢理耐えたりと他のポケモン達との相性も良くスカーフ枠として最適でした。

また、スカタンクがスカーフテテフに遂行する前に過労死しても上から叩いて起点にできたりと本当に最高の相方として頑張ってくれていました。

反面、ラス1になると裏を考えて通さなくてはならず、良くも悪くも味方ありきのポケモンでした。

 なお、構築内で唯一通常色で採用しているのは、配布個体が控えめなせいでモンボだとしてもエフェクトを見逃してとりあえずスカーフ警戒をするトレーナーがいるだろうと判断したためです。私なら見逃したらスカーフ警戒します。決してひかおま無効厳選が面倒だったわけではありません。

 

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ペンドラー@ミズZ 加速

陽気 0-252-4-0-0-252

実数値  135-152-110-×-89-180

メガホーン  岩雪崩  アクアテール 剣の舞

調整意図

ぶっぱ

 

地面でもバンギラスでもバシャーモでも止まらない貴重な毒エース。

水Zは例え警戒されていても非常に強力で、雪崩を2耐えしそうだからと居座るリザXを吹き飛ばしたり、舞った後ならCSカグヤに致命傷を負わせたりと本来の対地面の役割を超えた性能を引き出して3タテまで行くことも少なからずありました。

また、メガホーンがガブツルギクラスの耐久をほぼ2発で落とせるので先発で粉砕できたり、岩雪崩によるワンチャン性能もあってエースの名に恥じない活躍をしてくれました。

積んだポケモンペンドラーを投げる時は必ず即決しましょう。守る警戒のワンチャンが生まれます。

 

 

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モロバレル@混乱実 再生力

呑気 180-0-244-0-84-0

実数値 212-×-133-105-111-31

ギガドレ 胞子 イカサマ クリスモ

調整意図

H カプZで混乱実を使う4n

HB 意地A252ミミッキュのA+2霊Z確定耐え

HD 臆病アーゴヨンの龍Z18.7%の低乱1

S 最遅

 

構築のクッション枠兼展開枠。

とにかく後攻胞子が強力ですが、それ故に安直に胞子を押すのは読みやすくて危険なので、受け出し時に妙に火力がなかったドリュウズには身代わり警戒のイカサマを押してみたり、ミミッキュにはまずはクリアスモッグで皮を剥がしてから胞子を押したりと有利を取れているタイミングでは慎重な立ち回りを心がけました。

その一方で不利な展開を強いられている時は二連胞子を駆使してアドを稼ぐ事も意識しなくてはならず、相手によっては簡単に起点にされることもある扱いが難しいポケモンでした。

 それでも圧倒的なアド稼ぎ性能と再生力の性能は魅力的で、多くの勝ちを切り開いてくれた頼れるクッションでした。

 

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ゲンガー@メガストーン 呪われボディ→影踏み

臆病 188-0-116-4-4-196

実数値 159-×-115-191-116-192

祟り目 鬼火 気合玉 痛み分け

調整意図

S ゲッコウガ抜き

HBD DL対策かつ物理耐久が最大になるように、副産物のH16n-1

C 余り

 

メガ枠にして最後に入ってきた枠、そしてカビゴンを粉砕すべく毒統一界で開発された最強の地雷ポケモン

単純に硬い鬼火祟りゲンガーとして使えるだけでなく、痛み分けによって攻撃を2耐えしてからの反撃や受けポケの前での耐久、特にゲンガーを見るために繰り出されるカビゴンバンギラスに対して絶対的な強さを誇ります。

高いSと影踏みによって相手を一方的に制御でき、鬼火が入れば意地っ張りメガグロスの思念+バレパンを有利な乱数で耐え(109〜130と27〜33)る程の物理耐久もあり、更には4振りにも関わらず圧倒的な種族値と祟り目のお陰で無振りマンムーくらいなら縛れてしまうという欲張りな性能です。

更には、耐久の高さから霊Z以外のミミッキュを対面から倒せる可能性すら秘めています。

ただし、瞬間火力はそこまで出せず、HDに厚い耐久ノーマル勢は気合玉で崩せずにDダウンや痛み分けに頼らなくてはいけないという欠点もあります。

最速を切ったことに対する弊害ですが、ほとんどなかったように感じられます。というのも、この型ではコケコもゲンガーもワンパンできないので同速勝負に勝ったところでリターンがそこまで得られません。であれば、元より同速勝負などできないものと考えて立ち回るように心掛けた方がすぐ5割に頼る立ち回りよりは確実性が上がり、勝率にも繋がるというものです。

 

主な選出パターン

 

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基本選出。スカタンクモロバレルをクッションにしつつゲンガーが鬼火でスカタンクをサポートし、スカタンクが削ったりバレルが寝かせたりして作った隙をゲンガーが一掃する、というサイクル寄りの選出。主にガルーラやグロス入りに対して多く投げました。なお、グライリザ辺りは非常に重い選出なのでこれらがいたらなるべく避けましょう。

 

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対ランドバシャ系統に多く行う選出。先発ニドキングでランドの襷を削った後にステロ読みでペンドラーを展開、そのままランドの前で剣舞を積んで全抜きを狙います。ペンドラーが取りこぼした場合はニドキングステロに向かって投げて投身自殺させて捨てて、アーゴヨンを展開するルートをとります。

 

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対カバリザ用選出。テテフに対してスカタンクを投げた後ペンドラーで釣るとイージーウィンを取れる可能性が非常に高いです。なお、ペンドラーが退場するとカバが非常に辛くなるのでなるべく大事にしましょう。なお、この3体で崩せそうもない受けがいたらアーゴヨンをゲンガーにしてなんとかするかドリルしましょう。

 

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対カバマンダ選出その1。主に高耐久ノーマルがいない場合の選出。スカタンクのお陰でその2よりガルドに安定しているが、高レート帯ではカビゴンとポリ2が多すぎて中々この選出をさせてくれません。こちらもニドが退場するとカバは重め。

 

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対カバマンダ選出その2。高耐久ノーマルに対応した代わりにガルドを役割集中で倒さないといけないため若干面倒に。こちらはゲンガーがギリギリカバを見れるのでニドの退場は許されますが、そうなるとゲンガーの役割が非常に重たくなるので要注意です。

 

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対受けループ系統。ミミッキュがいる場合以外はほとんどペンドラーを選出。先発ニドがドリルと範囲で場を荒らし、ゲンガーが詰めるのが主な形です。

 

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オニゴーリ選出。上から押せる面子を複数出し、先発が倒された時の保険とします。この3体で選出できれば楽ではあるのですが、この選出ではミミッキュがかなり重たいので無理にこの選出に固執するのは危険です。普通にミミッキュに負けます。

 

重いポケモン

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ペンドラーをワンパンできてなおかつ水Zを耐えるせいで非常に厄介な相手です。ゲンガーもHDに厚いと辛い上にそもそも気合玉が当たるかどうかも不安定なので動きにくいです。

ニドに一任すると浮いてたら終わるので要注意。

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耐久ラインが上がっているせいでスカタンクの火力ではどうにもならないことが多い厄介な特殊。ペンドラーが打点持ちだと気付かずに居座ってくれると楽ですがいつでもそう簡単にはいくわけではありません。アーゴヨンはブーストのかかった一致技でなら殴り勝てるので活用していきましょう。

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まともに後投げできるポケモンがいないので、あえてZをしたくないHPのポケモンを残してアーゴヨンで切り返すなどという特殊な立ち回りが必要になることが多いです。ブーストされたらほぼおしまいレベルです。

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毒統一だから重くないなどという幻想は存在しません。ステロ撒いてゴーストZしたらバレルが落ちて終わります。なるべくバレルで勝てる詰め方をしていくしかありません。

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またフェアリーですかなんなんですか。この構築に出てくるのはZかスカーフがほとんど。それ以上に出てくるかはトレーナー次第なので警戒しにくいのが非常に厄介。切った選出をした日には本当に蹂躙されてしまう。かといって警戒しても出てこないのが嫌らしい。

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気を抜くとすぐに無双してくる。なるべくペンドラーを先に展開します。加速ミラーはとにかく先に出したもん勝ちですから。

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ニドとペンドラーはかなり有利なのでまだマシではありますが、スカタンクとバレルが完全に停止するので選出がかなり強烈に縛られてしまいます。不利対面はなるべく釣って避けましょう。なお、ポイヒ起動前のグライに対しては二連胞子が非常によく刺さるので積極的に狙います。

 

統一故他にも重いポケモンはたくさんいますが、特に厄介なところを挙げるならこんなところでしょう。

 

さいごに

ここまで読んでいただきありがとうございました。この構築の到達点に至れたことで、ようやく選出パターンや重いポケモンを書くことができました。

せっかくこういった細かいデータを公開したというわけでQRレンタルチームを公開しました。気が向いたら使ってみてください。

3ds.pokemon-gl.com

 

なお、余談ですが記事名は以前からこの構築軸の最後の記事の名前として決めていました。GIFTはドイツ語で毒のことです。別に某限定森久保とは関係ありません。復刻で引けませんでしたが断じて関係ありません。