あまり知られてない技と不意打ちのお話

風呂の中で突然色々と思い付いたので書き残すことにしました。

 

ポケモンが覚える技は、当然ながら知名度の差がある。例えば、ランクマッチに潜るような人がランドロスのとんぼ返りやテッカグヤの宿り木のタネを知らない、などということはほぼないだろう。それらの技は、当たり前に知られており、対戦相手も持っているものと考えて動いてくる。

それに対して、マイナーな技は相手が警戒してくることは少ない。メジャーポケモンのマイナー技は基本的に警戒されず、そもそもがマイナーなポケモンだと一致技以外何があるのかあまり知られていないケースもあるだろう。そういった技は多くの場面で奇襲として機能する。

逆に、相手がその技を警戒していなくて負けた!となることもあるだろう。そのような場合が知られていない技の最大のデメリットであるといえる。そのため、相手視点では見えていない勝ち筋として存在しているという考えを常に持っておくべきである。

 

さて、ここからが本題。相手に技が知られていない場合、そんな時に特に有効に働く技といったら何か。そう、デメリットがある代わりに高威力の先制技、なおかつデメリットは相手に存在を知られていない場合に大きく軽減される「不意打ち」である。

今更言うまでもないだろうが、不意打ちは相手が攻撃技を選んでいる場合しか成功しない。つまり、相手は補助技や交換を駆使して回避することが可能となる。また、メジャーな不意打ち使いの場合は相手もあるものとして動いてくるため、相手が不意打ち圏内にある時は常に択が発生しているといってよい。6世代や7世代でメガクチートなど、今世代ではエースバーンなどと不意打ち択を行ったことのあるトレーナーは少なくないだろう。

ただし、メジャーな不意打ち枠の中で例外といえるのがオーロンゲである。不意打ちは有名なので警戒されるが、起点作りの役割がメインなのであえて落としてこない場合も考えられ、搭載率も控えめ(エースバーン約50%に対してオーロンゲ約20%)である。その上、交代されない限りは強制的に不意打ちを入れられる挑発を先制で使えるため、このポケモンの不意打ちは知られていながら一発目は非常に通しやすいという希少例となっている。

では、不意打ちの存在があまり知られていないポケモンの場合はどうだろう。当然ながら、多くの相手は知らないのだから警戒してこない。温存しようとして引いてきたり、単純に補助技を使用できる余裕があると判断された場合は別だが、一発目の不意打ちの通りやすさは知られている場合の比ではない。そのため、一発目の使いどころは非常に重要である。二発目以降は一気に警戒されるようになり、メジャーな場合の不意打ちと同等の、あるいは相手の注意が一気に不意打ちに向くことによってそれ以上に厄介な択が発生してしまう。

そうなった場合を考え、不意打ち使いはリスクをケアする手段を用意しておくのが大切となる。例えば、裏にスカーフ持ちや更なる先制技使いを添えておくことで択に負けても裏で倒せるようにしておく、タスキによって択を外しても一回耐えられるようにしておく、技に余裕があるのならば追加の先制技や悪技を採用しておき、択を拒否できる場面を作る、スカタンクの誘爆のように択を拒否して他の行動が安定になるような手段を用意しておくなどが挙げられる。

そのようなケアができない場合は、そもそも試合中に不意打ちを一回しか使用しないくらいの気持ちで臨むのも有効といえるだろう。その一度だけで試合を決められれば択は発生せず、純粋に強力な先制技として機能する。このような使い方をするのならば、対面的な構築のラスト一体として出していくのが良いだろう。

 

と、ここまで不意打ちの使い勝手の悪さについて書いてきたが、非常に強力な技であることは紛れもない事実であり、相手のラスト1体がフルアタだった場合は予測可能回避不可能の脅威となる。うまく使用すれば、確実にポケモンの対面性能を引き上げてくれるだろう。もちろん、ゴーストタイプに不意打ちする時は鬼火への警戒を忘れずに…

 

思ったより長くなってしまった駄文にここまで付き合っていただきありがとうございました。何が言いたかったか一文でまとめると、不意打ちって強いけど択生み出すから一発目が大事だよ、択負けした時のケアをなるべくしようねってことでした。

毒統一のモチベがかなり回復しているので、さすがに今期は毒統一の記事が上がると思います(1年以上投稿していない問題)